DMM.com証券「DMM株」は、業界最低水準の取引手数料と米国株取引のしやすさが特徴のネット証券です。
この記事では、DMM.com証券を検討している方のために、サービスの特徴やメリット・デメリット、評判について詳しくご紹介します。
証券会社を選ぶ際は手数料の安さも大切ですが、サービスのメリット・デメリットをよく確認して自分に合った証券会社を選ぶことが重要なので、ご参考ください。
DMM.com証券は、動画配信やゲームで知られるDMM.comのグループ会社です。
DMM.comのテレビCMは目にする機会も多く、エンターテインメント業のイメージを持つ方もいますが、DMM.com証券はネット専業の証券会社として2009年からスタートしており、グループ内でも比較的初期から行われている事業です。
DMM証券では「DMM株」「DMM FX」「DMM CFD」「DMM BANUSY」と、提供する商品ごとにサービスが分かれています。
サービスを分けることで、それぞれのサービスに特化した運営が行われているのも特徴的です。
以下、DMM.com証券の証券会社としての特徴をご紹介します。
DMM.comグループは、インターネット上のサービス提供を主とする非上場企業で、「誰もが見たくなる未来」をコンセプトに様々な事業分野に進出しています。
上場こそしていないものの、国内外で40種類以上の事業を行っており、中にはインターネットだけでなく水族館や海外サッカークラブ経営といった多くの資本が必要な事業もあるなど、その規模は上場企業にも匹敵するのが特徴です。
DMM.com証券では、ほとんどの手数料が無料で取引できることに加え、取引手数料が必要な現物株の取引においても比較的安い手数料でサービスが提供されています。
DMM.com証券の取扱商品は、基本的にETFを含む国内株と米国株の現物、信用取引のみとなっており、シンプルな個別株式の売買のみを行うことができます。
ワンストップで多くの商品を取り扱う証券会社が多い中、DMM.com証券では商品数を増やすことよりも、ニーズの高い商品を絞り込み、サポートや手数料などの面で顧客の利便性を高めています。
DMM.com証券では、メール、電話、LINEと3種類のサポートが提供されています。
さらに、国内外の市場の開いている時間に配慮し、24時間体制(メンテナンス時間は除く)でカスタマーサポートを利用することができるのも特徴です。
また問い合わせ項目で多いものはFAQページや用語集、ツールの仕様などに反映されるため、使い勝手はさらに良くなっていきます。充実したサポート体制は特に初心者の方にはありがたいポイントです。
DMM株の大きなメリットは、その手数料の安さです。以下がDMM株の手数料体系(2020年9月時点)となります。

DMM株では、1取引ごとの手数料が決まっており、いずれも最低水準の安さです。
例えばSBI証券、松井証券、楽天証券では1日の約定代金50万円まで手数料0円のプランがあるなど、他社が安さで上回るケースもあるものの、全体的な手数料体系としては安価な傾向です。
対面の証券会社窓口で取引する場合と比較すると10分の1程度の金額で、他ネット証券と比較しても低価格で利用できるのが特徴です。
取引し放題のプラン等はないものの、取引手数料が安いため、初心者ユーザーや取引数がそれほど大きくないトレーダーにとっては使いやすいのがメリットです。
信用取引については、約定金額300万円までは取引ごとに88円(税込み)が必要ですが、それ以上の約定金額になると手数料は無料です。また、米国株の取引手数料も無料になっています。
動画配信やオンラインゲーム、プラットフォームなど多くのインターネット事業を展開してきたDMM.comグループなので、そのツールの使いやすさも優れています。
必要な情報が探しやすくなっており、操作も簡単にできるなど、時間を有効に使って取引を行うことができます。
例えば、スマホアプリではDMM株ならではの機能として初心者向けの「かんたんモード」が実装されています。
難しい用語や複雑な操作が不要になり、カジュアルで楽しいユーザーインターフェースから取引を行うことができるようになっています。
一方、専門家仕様の取引ツールも用意されており、リアルタイムのチャートやニュース、各種の数値情報などを画面に数多く表示し、各情報をチェックしながらスピード感のある取引を行うことも可能です。
DMM株ではサポート体制も充実しています。3種類のサポートが24時間利用できるため、仕事で日中は取引や相談ができないという人や、夜間は電話をしたくないという人でもサポートを受けることができます。
また、公式サイトや使用しているツールからFAQや用語などに関する情報をすぐに確認できるので、知識のない方でもトラブルや困りごとの解決をスムーズに行えます。
DMM株では、国内株式に加えて米国株式も信用取引の担保(代用有価証券)として利用可能です。
これは、信用取引を行うユーザーにとっては大きなメリットと言えます。
保有している米国株の保証金換算率は、前々営業日の最終価格の60%となっており、上手に活用することで効率的な運用が可能になります。
また、長期保有のための資産を購入することで、短期の資産運用に活用できるのもメリットです。
DMM.com証券の取り扱っている金融商品は、2020年9月現在、国内外の現物株と信用株のみとなります。投資信託や金などの資源などは取り扱っていません。
そのため、様々な金融商品でポートフォリオを作りたいという人にとっては使いにくい場合もあるでしょう。
また、米国株もすべての種類を網羅しているわけではないので、考えていた株式が購入できない場合もあります。
必要に応じて他の証券会社も検討する場合は、資金の配分や管理にも注意を払いましょう。
DMM株の取引手数料は業界最低水準の安さですが、海外株を購入する場合、為替手数料に注意する必要があります。
DMM株では、取引による収益は円に換えて支払われ、為替手数料として1ドルあたり25銭が必要です。この手数料はそれほど高いわけではありませんが、配当金の受取時には基準為替レートから1円がスプレッドとして差し引かれます。
配当金への手数料は他社と比較してやや割高になる場合があるため、長期保有を考えている場合は特に注意しましょう。
DMM株では、取引時に、取引手数料の1%が「株ポイント」として付与されるサービスがあります。この株ポイントは、1ポイント1円として現金と交換できます。
しかし、この株ポイントはDMM株でしか獲得できず、さらに1,000ポイントからの交換となります。DMM株の取引手数料は安いため、使用できるほどのポイントを貯めるには、相当の金額の取引を繰り返す必要があります。
楽天ポイントやdポイントなどの使いやすいポイントを持つ証券会社と比べると利便性で見劣りする場合もある点に注意しましょう。
DMM株は、手数料の安さや、PCやスマホツールの使いやすさで知られるネット証券会社であり、利用者からは次のような意見や評判があります。
- 「米国株の代用有価証券に対応している」
- 「サービスの対応が早くて丁寧」
- 「取引手数料が安く米国株取引もしやすい。短期売買をする人に向いている」
- 「DMM株ポイントが使いにくい」
ユーザーからは、特に手数料の安さと米国株取引のしやすさについて好意的な意見が集まっています。
信用取引の担保として米国株が使えることで、投資の幅が広がり、活発な取引が行われている様子です。
一方、ポイントサービスに関する不満や商品数の少なさについてのコメントも見られます。
DMM株は米国株取引を希望するユーザーにとって満足度が高いものの、投資経験の豊富なユーザーにとっては物足りない場合もあるので、他の証券会社と併せて利用を検討してみるのも良いでしょう。
DMM.com証券は、手数料の安さやツールの使いやすさが評判のネット証券です。特に最近は好調な米国株への投資が盛り上がっているため、取引手数料無料や信用取引に米国株式を担保として利用できることなども高く評価されています。
DMM.com証券では、初心者にとっても使いやすい機能やサービスが豊富に提供されているので、これから投資(特に米国株)を始めてみたいという方も、候補の一つとして検討してみてください。


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